【毎日新聞】日本政府、アジア女性基金の元慰安婦に対する支援金増額などを検討 安倍首相「すべての責任は私が取る」と岸田氏に年内訪韓を指示
◇早期妥結に強い意欲を示す
岸田文雄外相は25日午前の記者会見で、慰安婦問題の最終決着を目指して
28日の開催で調整している
日韓外相会談について、「知恵をしぼり、全力で取り組み、汗をかく用意がある」と述べ
早期妥結に強い意欲を示した。
岸田氏は訪韓の意義について「首脳間で合意した協議を加速し、早期の妥結をする努力を
続けている。その努力の一環だ」と強調した。
慰安婦問題を巡っては、日本政府は1965年の日韓請求権協定などで「解決済み」との立場だ。
外相会談では妥協策として、元慰安婦に対して、人道的見地から医療・福祉の支援策などについて
協議する見通し。
政府は今年度、アジア女性基金のフォローアップ事業で、元慰安婦に対する福祉支援として
約1500万円を充てており、支援金の増額を検討している。
また、日本側は在韓日本大使館前に設置された慰安婦を象徴する少女像の撤去に加え
韓国側が問題を「蒸し返す」ことがないような最終決着となることを求めており、外相会談で
歩み寄れるかが課題だ。
訪韓については、安倍晋三首相が24日に岸田氏を首相官邸に呼び、「すべての責任は私が取る」
と述べて年内訪韓を指示していた。